歴史は、過去の出来事を振り返るだけでなく、私たちの現在や未来にも深い影響を与えるものです。
社会人としての教養を深めるために、日本史だけでなく世界の歴史を知ることは極めて重要です。
なぜなら、世界史を理解することで、自分を取り巻く社会の仕組みがより明確になり、知識の幅も広がります。
さらに、歴史を学ぶことで、時間の流れを追体験できるという価値もあります。
今はリスキリングという感じで学び直すことの重要性がよく言われていますよね。
歴史の本を通じて過去の出来事を垣間見ることで、歴史上の人物や出来事の決断、成功、失敗を共感し、学び取ることができます。
この過程から、ビジネスにおいても時間管理や戦略立案などに役立つ洞察を得ることができるのです。
特に、世界史初心者にとっておすすめなのが、物語性のある世界史の本です。
人間は物事をストーリーとして捉える傾向があり、物語として読みやすい本は、その内容が頭にしっかりと残ります。
一方で、歴史の教科書にはストーリー性が希薄で、読んでも全くイメージが湧かないこともよくあります。
そこで、この記事では、社会人にお勧めしたい、物語性豊かな世界史の本を5冊ご紹介します。
これらの本を読むことで、歴史の興味深さと重要性を再発見し、社会人としての教養を一層深めることができるでしょう。それでは、早速ご紹介していきましょう。
なぜ世界史を学ぶのか?
これについては「マクロ視点で人の行動パターンを把握できる」というのが私が世界史という大きな目線で学ぶべき1つの理由であると考えています。
ヒト科の生き物としてどのような行動パターンがあるのかをおさえることができれば必ず社会でも役に立ちます。
第5位:一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」は、世界史をストーリーとして魅力的に伝えることを目的に書かれた、学習者にとって優れた一冊です。
この本は、時間の流れに沿って歴史の大きな転換点や出来事を追い、一つのストーリーとして展開しています。
そのため、世界史の初学者や学生時代に歴史をあまり触れてこなかった人、歴史が苦手だった人にとって、大きな流れを把握するための理想的な教材と言えます。
社会人としての学び直しを志す方にとっても、この本は非常に役立ちます。
全体の流れをつかむことで、自分の興味を引く特定の年代や地域に深く掘り下げて学ぶ際の基礎知識を身につけることができます。
まずはこの1冊からだと私は強く断言します。
この本を読むことで、世界史が魅力的で深い知識の探求の対象となり、自身の教養を一層高めることができるでしょう。
第4位:会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
「会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語」は、会計の歴史を、世界史上の様々な出来事と密接に関連付けて探求する貴重な一冊です。この本を通じて、産業の発展と会計の進化がいかに結びついているかを理解することができます。
特に私の中で印象的な章である第4章「19世紀イギリス 利益革命 『蒸気機関車』」が最高でした。この章では、蒸気機関車の登場とイギリスの鉄道会社における減価償却の誕生が詳しく語られています。
減価償却の導入により、巨額の固定資産投資が行われながらも企業は利益を上げ、株主への配当が可能になり、資本主義の成長が飛躍的に加速しました。これによって、資本主義の仕組みや経済の変革が如何にして会計の進化と結びついてるかを知ることができます。
会計の成り立ちやその背後にある時代背景を知ることで、現代の会計ルールやビジネスの運営に対する理解が一層深まります。この本は、サラリーマンの方々にとって非常に有益であり、会計の歴史の面白さと重要性を伝えてくれる一冊です。ぜひお読みいただき、新たな視点を得てください。
第3位:銃・病原菌・鉄
「銃・病原菌・鉄」は、ジャレド・ダイアモンドの著作であり、その深遠な洞察と広範な知識から、ひろゆき氏から「ベストワン。まさに一生モノの本」と絶賛された一冊です。
この本は、中世ヨーロッパが世界中に植民地を築くことができた背後にある謎や、過去500年間においてヨーロッパ人が世界を支配した理由について詳しく解説しています。
著者は、ヨーロッパ人が生物学的に優れていたわけではなく、むしろ地理学的要因(気候、地形など)が彼らの成功に大きく寄与したと論じています。この本を通じて、人類の歴史を長期的かつ巨視的な視点から俯瞰し、文明の興亡、地理の影響、病原菌の拡散などについて深く理解できます。
「銃・病原菌・鉄」は、人類について知りたい方にとって必読の一冊であり、その知識をサラリーマンの教養としても活用できる価値ある本です。読んだ後には、明日から誰かに話したくなるほど魅力的な洞察が得られることでしょう。
第2位:脱税の世界史
「脱税の世界史」は、元国税調査官の著者によって執筆され、税金と脱税を軸に、古代ギリシャから現代までの世界史を魅力的に紹介している注目すべき一冊です。
この本は、世界史を「脱税」という独自の視点で探求することで、新たな歴史的事実に触れ、楽しむことができます。
税金は国家の生命線であり、税金と脱税の関係を通じて、異なる社会階層の人々がどのように行動したのかを明らかにします。
富裕層は税制を活用して合法的に脱税を行ったり、貧民層は重税を逃れるために結託したりと、税金との関わりが歴史の中で人々の行動に大きな影響を与えたことが示されています。
この本は、税金と社会の関係に興味を持つ読者にとって非常に興味深い一冊であり、税金制度や経済に関する洞察を提供してくれます。
税金の歴史を通じて、社会の変遷や人々の行動について学びながら、新たな視点から世界史を楽しむことができるでしょう。
第1位:サピエンス全史
「サピエンス全史」は、私たちホモサピエンスがどのようにして現代に至るまでの壮大な歴史を解き明かす貴重な一冊です。この本を通じて、私たちの種が他の人類種を凌駕し、なぜホモサピエンスだけが生き残ったのか、さらには言語を通じて虚構を共有し、文明を築いてきた過程など、人類の発展の複雑な歴史を理解することができます。
著者は、農耕文明が人類にもたらした利益と課題、帝国主義と科学革命といった重要なテーマにも言及しており、これらの要素が現代の社会や文明にどのように影響を与えてきたかを探求しています。
この本は、私たちが今日の世界に至るまでの複雑な道のりをたどり、未来への示唆を見つけるための素晴らしいリソースとなります。私たちの幸せとは何なのかを考える良い機会を提供してくれます。
「サピエンス全史」は、人類の歴史と未来への洞察を求める読者にとって、必読の一冊であり、私たち自身の存在や文明の本質について深く考えさせられるでしょう。
番外編 絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている
追記ですが、とても面白い世界史の本を見つけましたので紹介いたします。
科学的な観点から世界史を見た1冊ですが、世界は人だけが動かしたのではなく物質が歴史を動かしているという事実が再発見できてとても面白いです。
本書は歴史上の様々な転換点や国の興亡をお金の流れで見ていきます。脱税の世界史の内容に近いですが、税金と経済は国の存亡に大きくかかわるということが学べる1冊です。
まとめ
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
→世界史について初心者もしくは基礎を再度学びたい方向け
会計の世界史
→経済から世界を見てみたい人向け
銃・病原菌・鉄
→人種という観点で世界の広がりを知りたい人向け
脱税の世界史
→税金が国家に与えるインパクトがどれだけ大きいかを知りたい人向け
サピエンス全史
→人類の発展と今後の洞察を知りたい人向け
悩んだ人はまずはサピエンス全史を私はおすすめします!
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最後に なぜ私たちは歴史を学ぶのか
歴史を学ぶ理由は、現代社会において当たり前とされる価値観や概念を疑う力を養うために重要だからです。よくある自己啓発本で当たり前を疑うという行為は歴史から学び取ることができます。
第一に、歴史を知ることで、現代の「当たり前」が必然的なものではなく、特定の歴史的背景や文脈に基づいていることが理解できます。これにより、私たちは「普通」や「当たり前」といった言葉に騙されず、異なる視点から物事を見つめる能力が身につきます。
第二に、歴史の学習は個々の悩みや課題に対処するための知恵や示唆を提供します。人々が抱える悩みは、しばしば現代社会の通説や流行によって影響を受けています。
しかし、歴史を通して知ることで、同様の悩みや課題が過去にどのように乗り越えられ、解決されたかを学び取ることができます。歴史は実際の出来事や人間の経験を通して得られた知見を提供し、これを応用することで、現代の課題に対して新たなアプローチを見つける手がかりとなります。
したがって、歴史を学ぶことは、単なる過去の出来事を知るだけでなく、現代社会を理解し、より豊かな視点を持つための道具となります。歴史的な知識を通して、私たちは狭い枠組みにとらわれず、柔軟で創造的な思考を養い、現代の課題に対処するための知識と洞察を得ることができます。
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