世の中で功績をあげている一部の人とそれ以外の人では何が違うのでしょうか?
もし、これが把握することができれば人生をプラスに転じることができるのではないでしょうか。
本書をお読みいただいた方はお分かりいただけるかと思いますが、この本には功績をあげた人々の考え方に関する示唆が、各ページに散りばめられています。
私たちは普段からあらゆる制約を自分自身に与えて自身の可能性を閉ざしてしまっています。
もっと自分に許可してあげることで素晴らしい人生へとグッと近づくことができるのです。
書籍ではティナ・シーリグが起業家精神を持ち果敢に人生に立ち向かう方法を12章に分けて書かれていいます。
中でも、私が厳選したこれだけはあなたに知っていてほしいと思った4選を解説いたします。以下記事の内容を知っておくだけでもあなたの人生のブレイクスルーになると信じています。
この本は20歳の時に知っておきたかったとタイトルにありますが、何歳だろうと関係なく明日からの人生のヒントとなる1冊です。また、前向きな気持ちになる本なので読んでない人は最も若き日の今日に買って読んでみてください。
【PR】本書を読んだ人にオススメしたい1冊
本書「20歳の時に知っておきたかったこと」を読んだ人は何をどのようなマインドで行動していくかを前向きに考えられるようになったかと思います。
次は長期的な思考であなたの人生を最大化していく方法を本書で学んではみませんか?
私たちは最後に自分が勝ち取りたい成功をつかむには長期的な視点が必ず必要になります。
長期的な視点で人生を戦略的に進めていく方法を本書では学べます。
答えを探すより、問題を提起する
成功や実績を築くためには、まずは自分自身や周囲の問題を見つけることが最初の重要なポイントです。実は適切に観察すれば、私たちの周りには解決すべき問題がたくさん存在しています。
ここで重要なのは、これらの問題に気づきそれを明確に提起できることです。どのような部分が問題でどこが問題の在処なのかを解像度を上げてボトルネックとして浮き彫りにできるかが問われます。
これが自動運転モードで人生を生きている人にはなかなか難しいんです。特に私たち日本人はこれが顕著なのではと思います。
なぜなら、私たちの高等教育までの過程において、与えられた問題に対する唯一の正解か不正解が存在する場合がほとんどです。ここにまず私たちの社会に出た時の最初の壁が存在していると思います。
しかし、社会においては問題に対する答えは多岐にわたり、厳格な正解と不正解の境界線は存在しません。
ふとした瞬間に「これって問題だよなぁ」なんて学生の時に考えたことありますか?
もともと与えられた問題に対して答えていくスタイルが基本であった学生の時に自分から問題を提起する瞬間があった人の方が少ないはずです。
でも社会に出たり、大学で研究していると現状のどこが問題で何を解決するのか定義していくのです。
そのため、問題を解決する際に最も重要なのは、答えを探し出すことではなく、質の高い問いを生み出すことです。高度な問いが解決のための選択肢を与えてくれるのです。
これは私もサラリーマンになって感じたことですが、ビジネスにおいては特に答えは存在しないパターンは本当に多いです。「何が問題で取り組むべき課題は何か?」ここを明確に定義できる人が問題解決しています。
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問いを立てられる力はどの場面でも人生において大きく役立ちます。
この2冊さえあれば誰にでも高い質の問いを立てる方法を学ぶことができます。
常識やルールを疑う
現状の常識やルールを疑いこれまでになかった方法や手段で問題を見つけて解決する必要があります。「言うは易し行うは難し」とはまさにこのことです。
常識とルールは、私たちの生活や社会において不可欠な要素です。しかし、これが私たちのイノベーティブな活動の足かせになるのは確かです。常にこれらを疑い、挑戦することが、新たな視点や可能性を発見する重要な手段であることは言うまでもありません。
現状の常識やルールを疑いこれまでになかった方法や手段で問題を見つけて解決する必要があります。「言うは易く行うは難し」とはまさにこのことです。
具体的な方法を本書では記載されています。
- 時間をかけて考える: 常識だと思われていることを一つずつ挙げ、それについて深く考える時間を取りましょう。なぜそれが常識なのか、それは本当に正しいのかを問い直すことが大切です。
- 異なる視点を求める: 自分の視点だけでなく、他の人や異なる文化の視点も探求しましょう。異なる視点からの情報を収集することで、新たなアイデアが浮かぶ可能性が高まります。
- ルールのわき道を通る: ルールを守りつつ、それを柔軟に解釈して新しいアプローチを試みることができます。ルールを厳密に遵守しないことで、予想外の成果を得ることがあります。
- ルールの再評価: ルールが時代や状況に合っているかどうかを定期的に検討しましょう。必要ならば改善や変更を提案し、周囲の人々と共有することで、より効果的なルールの確立が可能です。
- フィードバックを受け入れる: 周囲の人々や経験からのフィードバックを受け入れ、それを元に改善を行います。フィードバックは成長への新たな視点の源です。
- 競争を活用する: 競争が存在する状況では、他者と競い合うことで自身のスキルやアイデアを磨く機会と捉えましょう。競争から学び、向上しましょう。
結論
常識を疑い、ルールを破り、新しいアプローチを試み、改良を追求することは、個人や組織が新たな可能性を開拓し、成功を収めるための不可欠な要素です。
現状を疑い考え直すことを許可してあげましょう。
これらのステップを踏むことで、驚くべき成果や革新的なアイデアを生み出すことができるでしょう。勇気を持ち、新しい冒険に挑戦し、常に目を凝らして見ることを忘れずに、新しい未来への道を切り拓いていきましょう。
幸運は積み重ねで引き寄せよう
私が一番刺さったのはこの「幸運」の章です。
正直ここだけでも書店で立ち読みするとかでもいいので多くの人に読んでほしいです。
あなたに訪れるかもしれない幸運というのは準備と行動量で引き寄せることができます。
なぜなら、そもそも幸運というのは降ってくるものではなく自分で生み出すものだからです。
幸運とは偶然によってもたらされた成功だと定義されていますが、これは大きく異なります。本書でティナ・シーリグが定義する幸運とは下記となります。
幸運とは小さな選択やささいな行動の積み重ねで、毎日少しずつ向上した結果、長期的に成功する確率が上がったこと
20歳の時に知っておきたかったこと ティナ・シーリグ著 159p
私たちが幸運というのをそもそも勘違いしていた恐れがあり、過去これまでに幸運が訪れた瞬間がクローズアップされて取り上げられていたのかもしれません。
例えば、これはある女性の話です。
女性がちょっとした時間つぶしに行ってみたかったバーに訪れました。たまたま腰かけた席の隣の人に話しかけた人が経営者であり彼に気に入れられたことで秘書としての職を獲得したそうです。
それは果たして偶然降ってきた産物なのでしょうか?
それまでにその経営者の横に座った人なんてたくさんいるはずですし、彼に話しかける人も中にはいたはずです。その中で彼女が選ばれたのです。
彼女はその場で機会を活かした結果、自分でつかみ取った幸運なのです。これは一見偶然かと思われますが、彼女がそのバーに行くという選択をして話しかけた結果が幸運となっています。
(こんな女性いたら私は絶対雇いますけど、、、)
つまり、準備を整え行動したことが幸運を生み出すことができたのです。
もちろん自分の影響の外で起こった出来事もありますし、そこにはコントロールが効かない事なんて世の中には多くあります。というよりほとんどがコントロールが不可能です。
ですが、自身の準備や行動は自分でコントロールできる唯一の可変部分です。
この可変部分こそが幸運を生み出すキーポイントなのです。
自分が世界に対して受ける反応は変えることはできません、しかし自分が世界に対する反応を変えることができます。
他人への態度を例にしてみたらわかると思います。
例えば、あなたの同僚が2人いて一人は元気な声で「おはようございます!今日も頑張りましょうね」とあいさつしてくれるがもう一人は軽く会釈だけであいさつを終わらせます。
どっちに仕事のヘルプを求めに行くかは明白だと思います。このヘルプが彼らにとっては機会を獲得できるかできないかの境目であり、日々が小さな積み重ねが機会を獲得するチャンスになっているのです。
運に恵まれる人は、楽天的であり、自分にいいことが起きると思っています。人と会うときは相手の目を見て笑顔もたやしません。
20歳の時に知っておきたかったこと ティナ・シーリグ著 159p
逆に運がない人とはどの様な人なのか以下動画を見ればわかると思います。
動画に出てくる彼は自分自身で幸運を生み出す機会を退けてしまっています。
このことからわかるのは人生のどの瞬間も幸運を生み出すチャンスが眠っていることがありそれに気づいて活かしきれるかが大事だということです。
そのために行動と準備の積み重ねが大事なのです。やれることなんて今からでもたくさんあります。
ちょっとカッコよく決めて外に出る。店員さんに明るくふるまう。困っている人がいたら手を差し伸べる。
小さな積み重ねでとことん幸運を自分の手でつかんでやりましょう!
毎日の一瞬一瞬が運を磨く機会です。
20歳の時に知っておきたかったこと ティナ・シーリグ著 174p
まとめ
超ざっくりまとめるとこのような形だと思います。
- まずは身近なところに存在している問題を見つけることから始めよう
- 問題に対しては質の高い問いをもって解決に向かう
- 常識は長い時間をかけてもいいので常識とされる事実をブレストする
- ルールの脇道を通り最短ルートで目的地へ到着する方法も模索する
- 幸運とは降ってこない自分で生み出すもので行動を起こさなくてはつかめない
- 毎日の一瞬に幸運を生み出すチャンスがあるので逃さない準備しておこう
本書にはまだまだあなたの金脈となる言葉がたくさんあります。必ず読むようにしてください。
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著者について
ティナ・シーリグ Tina Seelig
スタンフォード大学医学大学院で神経科学の博士号を取得。現在、スタンフォード大学工学部教授およびスタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム(STVP)のエグゼクティブ・ディレクター。米国立科学財団とSTVPが出資するエピセンター(イノベーション創出のための工学教育センター)のディレクターでもある。さらに、ハッソ・プラットナー・デザイン研究所(通称d.school)でアントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当。工学教育での活動を評価され、2009年に権威あるゴードン賞を受賞。
スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義 | CCCメディアハウス – 書籍 (cccmh.co.jp)