本記事ではドリークラーク著「ロングゲーム」の要約解説をいたします。
読んだきっかけはDAIGOさんの読んだら人生が変わる本で1位だったからです。
この本を読んで長期的な視線を手に入れたことがとても大きな財産になっています。
私たちは短期的なものを追い求めてばかりしてしまい、なかなかうまくいきません。
また、短期的に手に入るものは私はこの本を読んで価値が低いのではないかと思いました。
今この瞬間を意味のあるにするためにも本書を読んで長期思考を理解していくしかありません。
ロングゲームをプレイする意義を是非あなたにも見出していただきたいです。
この記事をズバリおすすめする方
- なかなか思っていたような成果が出ない方
- ぼんやり成功したいと考えているが何を始めたらいいかわからない方
- 著書「Long Game」を読むか迷っているもしくは読んだ方
ビジ9的結論
本書を読んでたどり着いた結論は
成功までの長い道のりを強い信念で行動し続けるです
「結局こうなのかよ!」と思った方多いと思います。ですが、著者が明かすこの本の目的は
この「ロングゲーム」で私が目指したのは、成功へのプロセスを『すべて明かすこと』だ。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」 ドリークラーク著
とあるように成功へのプロセスを自身の体験のみではなく各界で成功したと言われた人たちの体験談をもとにして成功に必要な原則が紹介されています。
定番の「成功するには頑張りなさい」本なのかというと私は少し違う気がします。本書には成功をつかみ取るにあたりどのように長期戦略を立て、メンタルを維持し、行動していくかが紹介されているので人生の突破口を本書で見つけられる可能性は大いにあるはずです。
下記では大事なポイントを「余白」→「定義」→「集中」→「信念」順で紹介します。
◆ロングゲームをプレイするうえで大事なポイント
余白~あなたの大切な時間を取り戻す~
この章では余白を作る必要性が説かれています。余白を作るには忙しさを手放すことが必要です。
忙しさを手放す
私たちはまず忙しいということを勇気をもって手放さなくてはいけません。忙しいという状態は何も考えずにすむ言い訳になる最高の手段です。これを手放すことがLong gameのスタート地点です。
忙しさを手放すにはやらないことを決め大事なことから真っ先に行うこと。
ここで大事なのは日々のタスクに対してを優先度を決める。やらない覚悟を決め、自分にとって大事なことのみをやる。
やめることが最高の武器となるのです。
これを常に毎月、毎週、毎日単位で落とし込むことで余白を大きく生み出せます。(ただ本書にはtoDoリストは不要という意見もあります)
◆ビジ9行動ポイント
- 一度日々のタスクを箇条書きで洗い出す
- 基準を作り、やらないタスクは見えないように黒塗りもしくは消す
- 行うタスクに対して時間を決めて時間超過すれば辞める
定義~ありたい姿を明確にする~
余白を作ることができたら次は余白を活かして「自分が将来どうありたいか?」この姿を明確に定義しなくてはLong Gameは始まりません。
未来を基準に定義する
目標やあるべき姿を考えるときに気を付けなくてはいけないことを本書ではこのように書かれています
「現在地」を基準に考えると、自分の可能性を制限してしまうことになる
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」 ドリークラーク著
どうしても現在から目標を決めてしまうと達成できそうなことを考えてしまいがちです。ここで私がお勧めしたい考え方は「自分がどんな状態なら幸せか?」と考えると未来からあるべき姿を考えれるはずです。
興味を最適化する
どんな状態が理想なのかを定義出来たら何を使って理想に近づくかを決めなくてはいけません。その時に本書でおすすめされているのは「自分の興味を最適化すること」です。
- 自分だけの時間に何に時間を費やしているのか?
- 何に興味を持っているのか?
- 興味が生まれるパターンは何か?
この三つを対象に最適化することが大切です。
「好きなことや興味あることに集中できたら困らないよ」という意見もあると思います。本書はこの意見に対して
ロングゲームの大前提は「現状の犠牲者にならない」ということだ。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」83p ドリークラーク著
つまり、今やりたくてもできないことをロングゲームを通じて達成することができるということです。
◆ビジ9行動ポイント
- ありたい姿を定義する際に気を付けること
- どんな状態なら幸せかを考える
- 現在から積み上げるではなく未来から埋めていく
- 何年後にという明確な未来を指定しないこと
- 修正の余地を残しておくこと
- 興味を最適化を考えるポイント
- 具体的に挙げる(例:料理が好きでも具体的に魚を捌くときなど)
- 自分の特性を活かして掛け算をして独自性を出せるか(例:商社マン×エクセルなど)
集中~効果的に目標に進む~
ここではどのようにロングゲームを取り組み達成していくのかを紹介されています。
20%ルール
最初の章で生み出した余白を利用して自分の興味について挑戦する時間を20%生み出すということです。20%の積み重ねが5年後10年後の大きな力になります。ここで気を付けたいのは2つ
- 失っても構わない20%を捻出する
- 粘り強く続けること
私も読書を通じてブログで発信するというのを興味を最適化して始めましたがこの3つだけは必ず忘れないようにしています。
20%を生み出すためにどのように時間を管理を行うかここも大事になります。
「探すモード」「集中モード」を切り替える
「探すモード」は、自分自身をより良く知り、自分の関心事や強みを発見するための状態です。このモードでは、自分の行動が正しいのかを、読書や調査、人々との交流などを通じて探索します。
「集中モード」は、自分が最も得意とすることに集中し、極めるための状態です。このモードでは、特定のタスクに集中して取り組み、時間をかけてそのスキルを磨くことが重要です。
まずは最初は「集中モード」を長期間続けること。半年、1年を経過してから「探すモード」に切り替えるべきです。なぜなら、その行動が本当に正しかったのかは行動した後になって初めてわかるものです。1歩目のスタートを切る、Long Gameでは始める重要性についても別章で記載があります。
大切なのは、とにかく始めることだ。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」266p ドリークラーク著
創造してシェアする
自分がLong Gameを通じて行動していることをコンテンツにしてシェアをする。なぜシェアをするかというと自分の興味を最適化したものを仕事に変える可能性を増やすためです。
ただLong Gameをプレイしているだけでは誰も見てくれずチャンスの前髪をつかむ機会が極端に少ないですが、成果物を発信し続ければチャンスを生み出すことができます。
◆ビジ9行動ポイント
- 一日の最初に20%ルールで決めたことを行動する
- まずは「集中モード」からスタートする
- 集中モードは最低3か月は続ける
- 興味を発信するSNSを始める
信念~あきらめず進み続ける~
ここまできたら続けるのみです。しかし、どうしても成果がなかなか出てこず投げ出したくなった時にどのようにあきらめず続けていくかを紹介いたします。
足し算ではなく掛け算
成功までの道のりは「1+1」のような足し算ではなく加速度的に増加していくので最初のうちは結果は見えてきません。それを理解したうえで粘り強く続けていく必要があります。
ロングゲームをプレイするとは、その不安な時期を乗り越える粘り強さを持つということだ
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」228p ドリークラーク著
失敗は実験
失敗は成功までの道のりに必ず出てきます。その時に実験ととらえて積極的に失敗できるかが大事です。また失敗することを恐れてなかなか挑戦できないということもありますがまずは失敗を繰り返してより洗練していくことで成功への道のりは大きく近づきます。失敗は宝物です集めておきましょう。
打席に立ち続けなければ、その能力を発揮することができない。
「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」 ドリークラーク著
成功までの道のりを分析する
定義した成功までにどれくらいの時間がかかるのかを分析する。
- あなたの身近な成功者はどれくらいの時間を要したのか
- 彼らはどれくらいの苦渋をなめて今ここで成功しているのか
の2点を把握する必要があります。彼らも決して一晩で成功を手に入れた人物わけではないです。
◆ビジ9行動ポイント
- 日々の小さな達成を見つけて記入する
- 失敗を明確に言語化しておく
- ロールモデルを見つけてその人の人生を詳しく調べる
まとめ
長期的な思考をもって努力して成功するというのはとても価値があると思わせられる1冊でした。
本書で学んだ長期戦略の重要性を自分の人生に活かしていきたいと思います
時間を作る→成功を定議する→試行錯誤を繰り返し集中する
これをどれだけ続けられるかが成功するためには必要です。まずは自分だけのLong Gameをプレイするために余白を生み出して行動し続けていきましょう。
明日から意識する本書で学んだこと
- 短期的な成功は原則ありえないものと強く自覚する
- 忙しいことから逃げ出す
- 一日の20%の余白で本当にしたいことを挑戦する
- 失敗は必ず起こるということを理解する、失敗から必ず学習する
- 長期的な思考をもって長く続ける
本書籍ではブログやSNSを通じてアイデアを共有することについてもかなりおすすめされています。Long Gameを読んだ方ならBlogを初めてアイデアをたくさんシェアしましょう。
あきらめなければ必ずチャンスはやってくるのでそのチャンスを逃さないよう粘り強く楽しんでいきましょう!
著者 ドリークラークについて
デューク大学フクア経営大学院とコロンビア大学ビジネススクールのエグゼクティブ教育コースで教鞭を執る。グーグル、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界銀行などをクライアントにもち、講演やコンサルティングを行う。
2年に1度発表の、世界で最も影響力のある経営思想家ランキング「Thinkers50」に、2019年、2021年、ランキング入り。
この騒々しい世界で、個人や企業が自分の声を広く届ける手助けをしている。『ニューヨーク・タイムズ』紙から「新しい自分を創造し、人生に変化を起こす手助けをするエキスパート」と呼ばれる。『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌のレギュラー執筆者。大統領選挙キャンペーンのスポークスパーソンも務めた。グラミー賞を複数受賞したジャズアルバムのプロデューサーの顔ももつ。
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンwebサイト(ロングゲーム | ディスカヴァー・トゥエンティワン – Discover 21 (d21.co.jp))
ハーバード大学神学大学院卒。