「ユーモアは最強の武器である」要約 まずは少しの陽気さから

皆様は最近誰を笑顔にしましたか？また、誰かに笑顔にしてもらいましたか？

サラリーマンの私たちは「ユーモア」の存在を忘れてないでしょうか？実はユーモアは私たち人類の最強の武器になる可能性が大いにあります。

職場でまじめにテキパキ仕事をこなしていくことはもちろん重要ですが、そんな方こそ日々にhumorを取り入れて成功を近づける必要があります。

本書ではユーモアが持つ思いもよらない力とユーモアがもたらす魔法について紹介いたします。

ユーモアこそが隠れた最強の武器

「ユーモアが成功のための武器になるなどありえない」確かにそのように考える人は多いと思います。サラリーマンである我々にとって「働く」という行為は真面目に取り組むことが美徳とされています。特に、私たち日本人はその傾向が強く見られます。

実際、本書での調査は職場の真面目な雰囲気ではユーモアが入り込む余地がないと大多数が答えています。（日本だとさらにその傾向が高く出そうです）

真面目さとユーモアが相反するものだと認識されていますがこれは誤った認識で気難しく考えることを捨てることで周囲との有意義な関係や物事に取り組む意欲が湧いてきます。

日々の仕事、生活において困難な壁に当たるとき、私たちは努力と勤勉さで壁に対して向かおうとしています。しかし、困難な時ほどユーモアは人間らしさを生み出しクリエイティブな思考を助けて人々の結びつきを強くしてくれるのです。

最新の研究ではユーモアは人間の心理と行動に大きく作用していることが判明しています。

ユーモアがもたらす効果

ユーモアがもたらすクリエイティビティ

• アイデアがひらめく
  • ユーモアを用いることで恐怖を取り除きオープンな思考が可能になる
• 頭の回転が速くなる
  • 笑いが増えることで新たなつながりや連想のスピードが速まる
• 枠にはまらない考えができる
  • ユーモアを考えることにより創造性の領域が活性化されることが明らかになった

ユーモアがもたらす結びつき

• 人との距離を縮める
  • ユーモアが腹を割った状態を生み出しオープンな関係を構築する
• 信頼を生み出せる
  • 笑わせることで信頼ホルモンであるオキシトシンが分泌される
• 持続的な関係の構築
  • 二人で笑った経験を思い出したカップルが関係性の満足度が高い

ユーモアが自分にも他者にも大きな影響を及ぼし物事を大きく前進させてくれることがわかります

ユーモアを生み出すには

ユーモアが生まれる瞬間

ユーモアを生み出す前にユーモアが生まれる瞬間について把握している必要があります。

思わず微笑んでしまう、笑ってしまう瞬間というのは事象に対する各々の見方のギャップが起こることで生じます。つまり、ユーモアを生み出すには事実に隠された予想外のギャップを私たちは作り出さなくてはいけません。

私たちがユーモアを生み出すには
①事象に対してどんな事実が潜んでいるか
②事実に対して他との想定の違いはどんなものか

この二つを探さなくてはいけません。

ユーモアを見つけるには

先ほどの①と②を探すために３つのシンプルなテクニックを紹介します。

1. 不調和ー違いに気づく
   矛盾や違いを発見することで周囲に予想外の驚きを与えることができます。
   • 自分の矛盾を発見する
     例.会社では威厳がある部長が家に帰ればプライドなんてまるで感じない
   • 過去の自分との違い
     例.昔はたくさん煙草を吸っていたのにいまでは焼肉屋の煙すら気になる
   • 他者との行動の違い
     例.犬と一緒に走っている人と犬が走るのを食い止める人
2. 感情ー自分の気持ちに気づく
   自身の大きな感情は他者とのギャップになりえるので意外性によるユーモアを生み出せます
   • 自分がとてもうれしく感じる瞬間
     例.会社のホワイトボードが真っ白だと嬉しい
   • なぜかイライラしてしまうこと
     例.会計時に友人の方がが多く支払いされるとイライラしちゃう
   • さほど称賛されない割に自慢に感じていること
     例.ひらがなの「ん」を書くことに大きなプライドがある
3. 意見ー自分の考えに気づく
   自分だけがこだわりを持っている意見は事実に対するギャップとなります
   • 常識や社会一般で認められているもので自分にとっては考えられないこと
     例.誰かが入ったお風呂に入ること
   • 会社のルールで自分には到底理解できないこと
     例.社用携帯には必ずロゴ入りチャームがついている

ちょっとしたギャップを注意深く観察するだけでユーモアの隠し扉はたくさん見つかります。
何気ないことに日々注目するにはアウトプット量を量産することが重要です。

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ユーモア実践方法

ユーモアを実践する前に知っていただきたいのは、決してユーモアはジョークや笑いを取ることだけはありません。人との結びつきを強くする、生産性やクリエイティビティを上げるちう目標のためにユーモアを活用するという大前提は忘れないようにしましょう。

目標を達成するにはふるまいを少しずつ変えていくだけでまずは十分であると思われます。
ここでは少しの変化をどのように行うか具体的な方法を紹介します。

メッセージに陽気さを加える

相手とのやり取りに少しの陽気さを加えるだけで相手の遊び心を引き出し関係性を育んでくれます。

・メッセージに「！」を入れる

・相手との共通の経験を面白おかしくコールバックする

・PS.を取り入れる

しょうもないアイデアを出し合う

ビジネス現場でのアイデアを出すときの尻込み具合がクリエイティビティを喪失させます。
しょうもないアイデア出しを行うことで堅苦しさを取り除き画期的なアイデア創出を支援します。

・匿名でくだらないもしくは最悪のアイデア選手権を行う

・匿名で議題に対するあるあるを集める

ちょっとした失敗を話す

ちょっとした失敗を話すことでぎくしゃくした場面で雰囲気を和らげ、
信頼と親密感を引き出してくれます。以下二つは特にお勧めです。

・自分が間違っていた認識をしていたこと

・相手との関連がある経験で失敗したこと

どれか一つだけでも試してみてください！
少しのふるまいの変化で相手とチームの反応が大きく変わります。

まとめ　

本書を読めばユーモアの重要性とどのように取り組んでいくかが具体的に書かれています。
くすっと笑えるような場面もあるので読んでて楽しい気持ちになります。

いきなり真面目だった人が笑いを取りに行くのは難しいかもしれません、まずは陽気なふるまいから始めていきましょう！

少しのユーモアがあなたの可能性と思考を高めてくれます。
ユーモアは人生の秘密兵器です！

ユーモアを用いることで私たちは世の中にたいする見方を変えてことができる

ユーモアは最強の武器である　ジェニファーアーカー/ナオミバグドナス著　25P

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著者について

ジェニファー・アーカー

目的と意義が個人の選択に及ぼす影響や、テクノロジーが人間の幸福や企業の成長にプラスの影響をもたらす可能性に関する研究の第一人者。博士の研究は主要な学術誌に幅広く掲載されているほか、『エコノミスト』『ニューヨーク・タイムズ』『ウォールストリート・ジャーナル』『アトランティック』『サイエンス』などの主要紙誌でも紹介されている。Distinguished Scientific Achievement Award（科学部門顕著業績賞）、MBA年間最優秀教授賞などを受賞。個人的には、1980年代初めのダンスコンテストで優勝を飾ったのが最大の偉業。

ナオミ・バグドナス

組織のリーダーやフォーチュン100社、非営利組織などに向けたインタラクティブなセッションを促進し、エグゼクティブやセレブリティが『サタデー・ナイト・ライブ』や『トゥデイ』等の番組に出演する際の指導も行っている。〈アップライト・シチズンズ・ブリゲード・シアター〉で正式なトレーニングを受けたバグドナスは、劇場の舞台に立ってコメディーを実演し、サンフランシスコ郡刑務所では、レジリエンスを高めるための即興コメディーを教えている。バグドナス家に次々にやってくる保護犬たちは、彼女のことを「お人よしで、おやつをいっぱいくれる人」と評している。

ユーモアは最強の武器である　ジェニファーアーカー/ナオミバグドナス著

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