歴史思考、それは悩みをふっ飛ばす思考方法です。
私はとある動画で深井氏のお話を聞いて歴史思考というものに関心を持ち本書を読みました。
歴史思考というと歴史の失敗から学び人生に活かそすという考え方だと想定していましたが少し異なっていました。
私の考えですが、この歴史思考というものは自分を客観的に見るだけではなく現代の色眼鏡からも逸脱して価値観を考え直す思考方法だと思います。
歴史思考が現代になぜ必要なのか?
そして歴史思考とは具体的にはどのようなものなのかを本記事では簡単にご紹介いたします。
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歴史思考 要約
歴史思考とは?
歴史思考とは歴史を利用することで自分のメタ認知を高めることです。
歴史上にある今では考えられない価値観や当たり前を目の当たりにして一歩外で俯瞰することができます。
この歴史思考が私たちの当たり前や価値観について再考する要因を与え、悩みを解消することに役立ちます。
私たちの悩みの原因
そもそも私たちが抱える悩みは、社会が押し付ける「当たり前」に起因していると本書では紹介されています。
もっと具体的にいうと人として「こうあるべき」や「当たり前」な姿とのギャップ」に苦しんでいる状態
その悩みを吹き飛ばすために歴史思考が必要なのです。
なぜなら、歴史思考は現代に存在する当たり前な価値観やこうあるべきを考え直す機会となるからです。
歴史思考は当たり前からの解放を行える大事な鍵になっているのです。
歴史思考によるメタ認知で悩み消す?
歴史思考は、歴史の事実や古典の記述を学び、自分ごとに落とし込みメタ認知を高めることができます。
メタ認知とは、「自分の認識を客観的にとらえること」
メタ認知を高め現代の色眼鏡から逸脱することで悩みを悩みでなくしてしまうことができます。
現代こそ歴史思考!
社会にある無数の当たり前を歴史思考から考え直し、悩みの前提を消していくことが私たち現代人には特に必要です。
特に現代の私たちはVUCAと呼ばれる変化の激しい時期に生きてます。
変化が激しいからこそ当たり前なんて簡単に変わっていきます。
さらには、正解なんてものは存在せず自分で正解にしていくことが求められます。
だからこそ、私たちは歴史や古典から学び歴史思考を養い、自分の悩みを必要があります。
当たり前を疑う
例えば、「お金を稼ぐ人が偉い」「異性が性の対象」などの価値観基準に従わないと、現在の当たり前から外れた存在とされます。
どうやら、そこから悩みが生まれます。
しかし、歴史を振り返れば、これらの「当たり前」は決して一般的ではなかったことが分かります。
江戸時代では、お金を稼ぐ力に関係なく、公家や武士が力を持っていました。(お坊さんも大きな力を持っていたようです)
「人を殺してはいけない」という絶対的な価値観ですら、歴史の中で当たり前ではなかった時代があります。
私たちの「常識」も、長い歴史から見れば最近の一時的なトレンドに過ぎません。
このような歴史的事実を踏まえると、私たちの悩みは単なる一時的な価値観の影響を受けているに過ぎません。
これが私たちの悩みを吹き飛ばす一つの大事なキーとなりメタ思考を高めてくれます。
メタ認知を高めることで過去の多様性や変化を無視している自分が浮かび上がります。
本書「歴史思考」では「当たり前」に縛られず、柔軟な視点で社会を見つめ直すことが、悩みを解消し、個々の多様性を尊重する第一歩となります。
歴史の広がりを理解し、価値観を受け入れることで、より豊かで包括的な未来が築かれることに期待が寄せられます。
歴史に出てくる偉人たちは昔から偉人だったのか?
私が1番好きな本書の内容は人間に偉人も凡人もないということが書かれているところです。
孔子やイエスキリストも後世になって名を残し今や絶大な知名度を誇る人物です。
しかし、当時はどちらかというと彼らの人生はあまりパッとしなかったようです。
お世辞にも彼らは当時は成功者とは言えなかったのです。(それなりに影響力や思考する力はあったかもしれないが)
ただ当時より今の方が絶大な知名度になっているのは弟子たちが教えを広めて拡散されていったためです。
つまり、当時の凡人が後世の偉人になれたということです。
この話を聞いて私は偉人というのも同じ人間で凡人の教えが偉人になり得ると感じました。
価値観から離れて自分の価値観で生きる
歴史思考を使ってメタ認知を広げることで現代の当たり前とされる価値観から逸脱する。
これは既に述べられたことですが、ここではさらに自分の価値観を歴史思考から再定義することが重要だと考えます。
現代は変化が激しい時代なので自分なりの価値観での人生の幸福を求めていく必要があります。
そのためには一度、歴史思考で様々な価値観を学び最適なあなただけの答えを生み出していく必要があります。
著者について
深井龍之介(ふかい りゅうのすけ)
歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 深井龍之介(ふかい りゅうのすけ)
株式会社COTEN代表取締役CEO
島根県出雲市出身。大学卒業後、大手電機メーカーや複数のベンチャー企業の取締役・社外取締役などを経て、2016年に株式会社COTENを設立。「メタ認知を高めるきっかけを提供する」をミッションに掲げ、3500年分の世界史情報を体系的に整理。数百冊の本を読んで初めて分かるような社会や人間の傾向・行動パターンを、誰もが抽出可能にする「世界史データベース」を開発中。COTENの広報活動として「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を配信。2019年には、「JAPAN PODCAST AWARDS 2019」で大賞とSpotify賞をダブル受賞。
深井氏が運営する株式会社COTENの「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」は私も大好きな音声配信なので一度聞いてみてください。
歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった歴史GEEK2人と
COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ | 株式会社COTEN
圧倒的歴史弱者がお届けする歴史インターネットラジオ。
学校の授業では中々学べない国内外の歴史の面白さを学び、
「人間とは何か」「現代人の抱える悩み」「世の中の流れ」
を痛快に読み解いていく!?
笑いあり、涙ありの新感覚・歴史キュレーションプログラム!
著書に関する記事もとても面白いないいようなので是非読んでみてください。