今回はイーサンクロス著の「Chatter」を紹介いたします。
私たちは自分の内なる声をコントロールすることで人生を大きく好転させることができます。
本書ではどのようにして内なる独り言を制するかを学び、実践することができるようなります。
私たちの中に潜む内なる声(Chatter)がもたらす悪影響とコントロールする方法を本記事では要約いたします。
些細な独り言があなたにもたらす力はとても大きなものです。
ビジナイ的結論
ネガティブな自分の内なる声(チャッター)に押しつぶされずメタ認知でコントロールを行え!
私たちは普段から数えきれないほど自分自身と会話を行っています。
さらに普段の意思決定や行動も自分で行う内省による力が大きく、私たち人類が進化していく中で獲得した一つの大きな能力です。
内省機能つまり、「頭の中のひとり言」は人類が生き残るうえで重要な機能ですが、
この機能は良くも悪くも影響がとても多い存在です。
時にこれがネガティブを誘発し正しい判断、行動を曇らせて人々に悪循環をもたらします。
チャッターが及ぼす悪影響というのは非常に広範囲に及びます。
思考、神経伝達、体調、意思決定など多数に影響力を持っています。
苦痛やネガティブを感じているときの「循環する思考と感情」がチャッターの正体です。
私たちはこの自分の内なる声(チャッター)を自身でコントロールを行う必要があります。
文明の夜明け以来、人類はこの現象と格闘してきた
Chatter「頭の中のひとりごと」イーサンクロス著 15p
チャッターが及ぼす悪影響
苦痛を感じている時に内省を実行しても有害無益であることが明らかになっています。
チャッターは仕事のパフォーマンスや判断能力を低下させ、人間関係に悪影響を及ぼし、
精神疾患や体調悪化のリスクも高めるというのです。
チャッターが及ぼす悪影響
・未来の不安を想像したりや過去の辛い出来事の追体験
・不安を心の中で押し広げられ集中を阻害する
・負の感情が強くなることで周囲との軋轢を生む
・感情的な痛みを感じることで慢性的なストレスに苦しむ
本書では脳科学的な視点からチャッターが及ぼす悪影響について詳細に書かれています。
チャッターは様々な精神疾患の根底にあるということだ
Chatter「頭の中のひとりごと」イーサンクロス著 82p
Chatterに対処する方法3選
本書では26種類のチャッターのコントロールの方法について紹介されていますが、
この記事では個人的に大きな役にたっている3つの方法に絞りご紹介いたします。
客観的な自分との対話を行う
・内省の際の1人称を辞める
自分を指す際に「自身の名前」や「あなた」を使い自分との距離を少し離すことで
脳内で起こるネガティブな思考の活性化を防ぎ、賢明な思考や行動を向上ができる。
・友人や他の存在の視点から見てみる
他の人ならどうするか、他の生物からはどのように見えるかと視点を変えることで
感情的な出来事の解釈ではなく、事実の出来事として再解釈ができるため
不安やリスクへの状況を正しく精査できるようになる。
・タイムトラベルしてみる
客観的な視野を手に入れるために1ヶ月、一年後の自分ならどのように感じるかを考える
未来の視点とのつながりを強くすることで現在の悩みの縮小化に役に立つ
信じる力を最大限に活かす
・ブラセポ(偽薬)を信じる
これを食べたら元気になるといったような効果が謳われているものを
何一つ疑うことなく信じることで脳や体の活性化レベルを上げてくれる。
念じれば実現ができる。
・儀式を行う
意味を込めた一連の行動を行うことで自分の中のコントロール感と秩序が安定する
ネガティブなチャッターを遠ざけることができる
自然を利用する
・観葉植物を活用する
緑地が与えてくれる力はチャッターとのせめぎあいを優位に持ち込んでくれる
ストレスの回復に役立つのみならず健康を大きく好転させるため
植物が近くにあるだけでチャッターを鎮めることが可能になります。
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まとめ
ネガティブなチャッターの存在は私たちの内側に大きな影響を及ぼします。しかしこれは私たち自身でコントロールを行うことが可能です。
自分を遠くする、視点を変える、環境を利用して日々のチャッターをコントロールしましょう。
チャッターは絶対的に存在するものでこれをどのように自分の中で楽しみつつ抑制できるかが渡したいがチャッターと向き合う中でのカギとなります。
この本を読むきっかけとなったのはDAIGOさんが2023年の年始に紹介いただいたおすすめ本の中にChatterがあったため読ませていただきました。
自分をよりコントロールするために自分ひとりごとをコントロールするという新たな学びになりました。その他おすすめ本は下記記事にて紹介しております。
著者について
イーサンクロス
意識する心のコントロールに関する世界的な第一人者。
ミシガン大学の心理学部と同大学ロス・スクール・オブ・ビジネスの受賞歴のある教授であり、
感情と自制研究所の所長。ホワイトハウスの政策議論にも参加し、『CBSイブニングニュース』や
『グッド・モーニング・アメリカ』、NPR『モーニング・エディション』などの番組で、研究に関するインタビューを受けている。
その先駆的な研究は『ニューヨーク・タイムズ』『ニューヨーカー』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』
『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』などで取り上げられている。ペンシルヴェニア大学で修士号を、
コロンビア大学で博士号を取得。本書が初の著書。