この本は『人は話し方が9割』でおなじみの永松さんの人間関係に悩む人たちに贈る人たちに、勇気と希望を贈る1冊です。
本書は「出会いの量よりも質が大事であり、自分にとって真に大切な人に出会うことが最も重要である」という教えを伝えています。
人との出会いは、人生を変える力を持っています。しかし、ただ出会いを追い求めるだけでなく、本当に自分にとって価値のある人に気づくことが重要です。
人脈作りは確かに大切なスキルですが、ただたくさんの人と出会うだけでは、それが人生を豊かにする保証はありません。
自分自身が他人に何を提供できるかが重要であり、他人から自分の人生の答えを与えられることはありません。外に求める前に、周辺の探求を行う必要があるのです。
本記事では4つの要点に絞って解説いたします。
本書のあらすじ 読んでほしい人はこんな人
本書のあらすじでこの本を読むべき人が全て明らかにされています。
あなたの人生の扉の鍵を握っているのは誰なのか?
・素敵な人と出会って、人生をより良いものにしたい。
・人脈が少ないことに劣等感を感じてしまう。
・今、まわりにいる人とのつながりに違和感を持っている。
・知り合いのSNSを見ることに気疲れをしている。
・うまくいっている人や幸せそうな人を見ると、心がざわつく。
・人につい合わせようとしすぎてしまう。
・仕事で苦手な人に悩まされている。
・大切な人と別れてしまったつらさとどう向き合えばいいのか。
・本当のつながりを手に入れたい。
――こんな思いを持っている人に向けて本書を贈る。
君は誰と生きるか 永松 茂久 フォレスト出版
私はこの中でも人との接し方や人との距離に悩める人に読んでいただきたい1冊です。
君は誰と生きるか 要約
出会いを無理に広げる人、出会いが勝手に広がる人
出会いを外に求める人の多くは、「誰かと出会えれば人生が開けるチャンスを貰える」と考える人が多い。
つまり「自分が相手に何が出来るのか」でなく「出会った相手から何を貰えるのか」しか考えていない。これはいわゆるテイカー的な思考です。
一方でその相手は、君が単なる出会い好きか、本当に仕事に打ち込んでいるかはわかる。と書かれています。
私たちは自分から会いに行くのでなくわざわざ人が会いに来てくれるような生き方をすべきです。
そこまではいかずともあなたに会うことでどんなメリットを提供できるかを提示するもしくはわかるようにしておかなくてはいけません。
これはセールスでも就活、転職でもすべて同じことです。
まずは私たちが会う人に提供できる価値を最大化させることに注力すべきです。
すごい人の成功話や苦労話を聞いて、その時はなんか役に立ちそうな気になるかもしれないけどそれを使いこなせるかどうかは私もはなはだ疑問です。
会うだけなら誰でもある程度頑張れば会いに行くことは可能ですが、そこから何を自分で変えるかは自分次第だからです。
話を聞いただけで人生が好転するのは10000人に1人だと私は考えています。
そんな他人の話を聞いてうらやましがる前に自分の道がある。だから自分の道を歩く。自分の道を生きていけば、いつか必ず頂上にたどり着く。
有名人や肩書きに負けるのでなく、自分のやっていることに誇りを持つことが大切です。
これが出来るとイメージだけで相手に振り回されることもなく、周りに対して必要以上に虚勢を張る必要もなくなります。
君が本当に大切にすべき人は誰?
出会いを求めてさ迷い歩いている人は自分にとって本当に大切な人が誰かに気づいていない人です。
その存在が見えていないからこそ、外にばかり出会いを求めてしまうと言ってもよいかもしれない。本当に大切な人は、誰か?
まずは現在の自分の周りに集まってくれている人を最大限に大切にするべきです。
私たちは遠い関係性を作りに人脈を構築し、いい話や情報をゲットしようとしてしまいますが相手から見ればそのような人においしい話を授けようなど思わないはずです。
近くの人を大切にして幸せにしていくことで自然と遠い場所から人が集まりあなたに人は集まるようになります。
身近な人が楽しんでいる場所には、結果としてたくさんの人が集まってくる。
これが本書で書かれた近悦遠来という言葉です。
私はこの近悦遠来という言葉がとてもいい言葉だと思い大切にしようと思っています。
君は誰と仕事をするか。
誰と仕事をするかという章では苦手な人との関わり方が記載されています。
実は苦手な人は苦手と自分で認めることも重要なのです。
嫌いな人や苦手な人がいることは当たり前でこんなにたくさんの人間が生きている世界では合う合わないは必ず存在します。
嫌な人に無理して笑顔を振りまいて生きていては向こうも気づかないまま同じ距離感でかかわり続けてしまいます。誰にでも優しくしてる人ほどこの傾向が強く実は人間関係に悩んでしまっています。
これの対処法はたった一つで嫌いな人との時間を最大限減らすことです。
嫌いな人の時間を減らし好きな人の時間を増やす。簡単ではありますが一番難しい命題だと思います。
私はこの嫌いな人との時間の減らし方のコツは接触時間を減らして忘れてもらうということが一番だと思います。
そして好きな相手を明確にしてその人たちのために時間を費やしましょう。難しいことではありますが幸せに生きるためには必要な試練ではないかと私は考えています。
人間関係がうまくいく3つのこと
人間関係がうまくいく秘訣は以下3つに集約されます。
- 笑顔でいること
- 相手の話に興味を持って耳を傾けて聞くこと
- 思いやりをもって相手に温かい言葉をかけること
この3つだそうです。
この3つをどのレベルで行うかということは詳しく書かれていませんでしたが私はこの条件である3つをどれだけ徹底して高いレベルで行えるかが大事なのではないかと考えています。
君は誰と生きるかに出てくる師匠とは?
本書に出てくる師匠という方ですが実在する人物のようで斎藤一人さんという方だそうです。
この方は日本で1番税金を納めた高額納税者ランキング1位に輝いたことが何度もあるようです。
斎藤一人さんは、日本漢方研究所の創設者であり、実業家でもあります。
彼は1993年から毎年、全国高額納税者番付(総合)で10位以内に連続してランクインし、2003年には日本一の納税額を記録しました。
注目すべきは、土地売却や株式公開などによる高額納税者が多い中で、彼の納税額はすべて事業所得によるものである点です。
彼の継続的な社会貢献とビジネスにおける成功は、彼を日本のビジネス界で異彩を放つ存在として位置づけています。
また彼は多くの書籍を残しているので是非確認してみてください。
まとめ
- 提供できる価値を最大化させることに注力する
- 自分のやっていることに誇りを持つこと
- まずは現在の自分の周りに集まってくれている人を最大限に大切にする
- 身近な人が楽しんでいる場所には、結果としてたくさんの人が集まってくる。
- 苦手な人は苦手と自分で認める
- 嫌いな人との時間を最大限減らす
最後は特に難しいと思いますがこれをできれば人生の悩みは80%ぐらいなくなるのではないかと思います。
すべての悩みは人間関係に起因するといっても過言ではないのですから。
しかしそれよりも私は厳しい時代だからこそ私たちは身近にいる存在をもっと大切にして生きていきたいと思いました。
著者について
永松茂久(ながまつ・しげひさ)
株式会社人財育成JAPAN代表取締役。センチュリー出版オフィス 主幹
君は誰と生きるか | 永松 茂久 |本 | 通販 | Amazon
大分県中津市生まれ。2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで毎年4万人(うち県外1万人)を集める大繁盛店になる。自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は延べ60万人にのぼる。2016年より、拠点を東京麻布に移し、現在は自身の執筆だけではなく、次世代の著者育成、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家である。著作業では2021年、『人は話し方が9割』(すばる舎)がすべての書籍を含む日本年間ランキングで総合1位(日販調べ)、ビジネス書部門で2年連続1位(日販調べ)、トーハンのビジネス書年間ランキング(トーハン調べ)で1位に輝く。2022年2月、同書が単冊で100万部を突破。2022年上半期も総合1位(日販調べ)を獲得。著書は多数あり、書籍累計発行部数は320万部を突破している。
本書を読んだ人にオススメしたい書籍たち
日本のすべて人間関係の通説を覆した1冊の本です。
今回の「君は誰と生きるか」については物語形式の人間関係初級者編だと位置づけた場合「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」人間関係の悩み基本編だと考えています。
すべての悩みはこの2冊でとらえ方が変わるはずです。
「なぜ職場ではあの人とわかりあえないのか」を物語形式で教えてくれる本です。
リアルで生々しい現実での実生活にも活用しやすい事例があるのでおススメです。