新しい文章力の教室 要約 全ては紙に書くことから始めよう

その他
記事内に広告が含まれています。

文章を書く人には是非読んでほしい1冊であるコミックナタリー初代編集長である唐木さん著「新しい文章力の教室」について解説いたします。

読んでもらえる文章を書くには何をどうすればいいのかはこの本1冊を読めば、問題ありません。
この記事では本書で紹介されている事前準備のパートの部分に絞って解説いたします。
それでは、よろしくお願いいたします。

結論:文章は事前準備が必須

初心者の人が文章を書く際に悩むポイントしては以下の3つに分けられます。
①文章を書くスピードが遅くなる
②自分で何を書いているかわからなくなる
③自分が伝えたいことと大きく乖離してしまう

これらの課題を解決は書く前の事前準備の段階で解消できます。逆に文章書くときに何も準備を行わないでいきなり書いてしまうからこそ上記の3つの課題にはまってしまい、なかなか文章を書くことができなくなってしまうのです。

事前準備を正しく行うことができれば私たちはある程度の文章力を獲得できるようになります。

事前準備とは主眼と骨子を組み立てていくこと

文章を書く前にする事前準備とは主眼と骨子を組み立てることです。もう少しかみ砕くとその文章は何を伝えたいのか(主眼)、伝えたいことを伝える為に何を言うのか(骨子)これを事前に明確にしておく必要があります。

この主眼と骨子の組み立てを事前に行う理由としては文章の枠組みをあらかじめ自身で明確に視覚化しておくことで文章を作る際に自分が何を書いていけばいいのかを把握しながら書き進められるからです。伝えたいことという目的に対してのロードマップを作っておけば迷うことも方向を間違えることがなくなります。

この事前準備段階でロードマップを明確に出来ていればいるほど良い文章を作成できるようになります。

主眼と骨子の作り方

主眼と骨子をどのように作るのかついて明確にしておきましょう。方法としては
「パーツを集める→パーツから主眼を策定→主眼に沿って骨子を立てる」の順で行います。
この作業を紙とペンで行います。

ナタリーではこの作業を「構造シート」というものを使って主眼と骨子を組み立てます。
是非、本書を購入して確認してください。

パーツ集め

パーツを集めるというのは書きたいことの情報や話題を箇条書きでアウトプットしていくことです。
この箇条書きの段階で意識してほしいことは整合性、順番、重要度は気にしないこと。もう一つはなるべく5W1Hをそろえることです。

ここでの本質は事実を羅列して視覚化しておくことです。自分で事実や情報を書いて並べることで自分は果たして何を伝えたかったのかを分析できます。

私を例にすると、読了した本から私が伝えたいと思ったことを手書きでノートに箇条書きにします。そうすることで自分が何に深く共感したか、学びになったか、どの要素を大きく伝えたいのかを1枚の紙から把握することができます。

主眼(切り口)策定

主眼は集めてきたパーツからセット行います。ここでは自分がどのパーツに対してフォーカスしていくかを自分なりにセットする必要があります。

箇条書きで記入したパーツの上部もしくは下部にテーマを1文程度で記入します。
この時になるべく読んでほしいターゲットにインパクトのある訴求で主眼を考えます。

ブログの場合、集めたパーツから読んでもらうターゲットに対してはどのような訴求がいいのか。ここを自分なりにターゲティングして主眼をセットする必要があります。

この主眼にこそオリジナリティが出てくるのでパーツを集めてただ要約として主眼の設定を行うことは避けるべきです。

骨子の組み立て

骨子の組み立ては箇条書きで集めてきた情報から「何を、どれから、どれくらい」かをテーマに沿って決めていきます。その時に大事なのは要素→順番→軽重の順に決めるということです。

要素についてはすでに箇条書きで集められているので、行うこととしては取捨選択です。
取捨選択の基準についてはテーマの沿っているかです。ある要素がテーマに対して関連性が薄い、まとまりがなくなるという場合は骨子に組み入れないという選択をします。言いたいことより伝わることがまずは重要です。そのためには主眼に沿った話題を提供していきましょう。

順番については読者の関心が切れない、離脱されないということを軸に決定していきます。
そのためには「大事なことから伝える」ことを頭に入れて順組みするのが定番のパターンです。
ビジネスでいう結論ファースト、PREP法で順番を構成していきましょう。

軽重についてはテーマとの一緒に考えた時の重要度で決定します。
テーマに対してどれだけ集めてきた情報は関連性と重要度が高いのかをだいたい3段階程度で見定めます。


ここまでの作業を構造シートとして完成して初めて文章として肉付けを行っていきます。
あとはこの構造シート作成→文章作成の量を増やしてトレーニングしていくのみです。

最後に

この構造化してから文章作成に向かうという方法は何を作成するにしても応用できる方法です。
まずは、目的地と目的地への経路が書かれた地図を作る。これを頭の中でイメージしてトレーニングしていきましょう。

それでもなかなか文章作成の手が進まないという場合は、自分は何を伝えたいのかを自分の口で話してみてください。話してみてイメージすることで何をどれからどれくらい書いていけばいいかすっきりわかるようになっていきます。

本記事では「新しい文章力の教室」の事前準備の部分だけを抜粋しました。まずはこの事前準備だけは絶対に必要であると私も強く感じたからです。これ以降の本書では「読みきりたい文章」を書くために身につけたい表現や「離脱されない文章」にするための避けるべき表現が詰まっております。文章を利用するすべての方に寄与できる内容となっておりますので、いつでも見返せる場所においておくことをお勧めいたします。

数々の記事を学ぶ際に是非ナタリーを見て学んでみてください。たくさんの学びと発見があります。

ナタリー – ポップカルチャーのニュースサイト (natalie.mu)

著者について

唐木 元(からき げん)
1974年東京都生まれ。株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして働き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI & Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

【PR】

タイトルとURLをコピーしました